PCCSとは

読み:ぴーしーしーえす英語:Practical Color Co-ordinate System

更新日:2026年10月31日

ひとことで

PCCS とは、日本色彩研究所が作った色の体系で、色相と「トーン(色の調子)」の組み合わせで色を整理し、配色を考えやすくしたもののことです。

ひとに説明するなら

「PCCS は、配色のために日本で作られた色の地図。いちばんの特徴は『トーン』という考え方で、明るさと鮮やかさをまとめて『ペールな感じ』『くすんだ感じ』みたいに12のグループに分ける。同じトーンでそろえると、色がばらばらでも雰囲気がそろう」

配色のための色の体系

PCCS は、日本色彩研究所が1964年に発表した色の体系です。正式には「日本色研配色体系」といいます。マンセル表色系が色を正確に表すことを目的にしているのに対して、PCCS は「色をどう組み合わせるか」を考えやすくすることを大切にしています。

色彩の検定試験などでも学ばれ、日本ではデザインや教育の場でよく使われています。

24色相と、12のトーン

PCCS では、色相を24に分けた色相環を使います。そして、明るさと鮮やかさをまとめて「トーン」として、有彩色を12のグループに分けます。

たとえば、いちばん鮮やかなビビッド(v)、明るく澄んだブライト(b)、ごく薄いペール(p)、くすんだダル(d)、暗いダーク(dk)などです。色は「v2(ビビッドトーンの2番の色相=赤)」のように、トーンの記号と色相の番号で表します。

明るい → 暗い
おだやか → 鮮やか

ビビッド(v)の色の並び

図1 PCCS のトーンの図。縦が明るさ、横が鮮やかさです。トーンを選ぶと、その色の並びが表示されます。

トーンでそろえると、雰囲気がそろう

色相がばらばらでも、トーンをそろえると、全体の雰囲気がまとまります。ペールトーンでそろえればやさしく、ダークトーンでそろえれば重厚に、といった具合です。

「色を決める前に、まず雰囲気(トーン)を決める」という考え方ができるのが、PCCS のいちばんの強みです。

よくある勘違い

勘違いPCCS とマンセル表色系は同じもの

ほんとうはどちらも色の体系ですが、目的が違います。PCCS は配色を考えやすくすることを重視し、トーンという考え方を持っています。

勘違いトーンは明るさのこと

ほんとうはトーンは、明るさと鮮やかさをまとめた「色の調子」です。

COLOR JOURNEY で使うには

COLOR JOURNEY のパレットを選ぶときも、「どの色か」より先に「どんな調子か」で探すと、イメージに近いものが見つかりやすくなります。くすんで静かな調子なら「muted」、明るく淡い調子なら「light」の印が入口になります。

参考になるパレット

クイズ

  1. PCCS の「トーン」が表しているのは?

    明るさと鮮やかさをまとめた色の調子

    正解です。答えは「明るさと鮮やかさをまとめた色の調子」。トーンは、明るさと鮮やかさをまとめた考え方です。

    色相の番号

    ちがいます。答えは「明るさと鮮やかさをまとめた色の調子」。トーンは、明るさと鮮やかさをまとめた考え方です。

    印刷のインク量

    ちがいます。答えは「明るさと鮮やかさをまとめた色の調子」。トーンは、明るさと鮮やかさをまとめた考え方です。

  2. 色相がばらばらでも、雰囲気をそろえやすい方法は?

    トーンをそろえる

    正解です。答えは「トーンをそろえる」。トーンをそろえると、色が違っても全体の雰囲気がまとまります。

    色相の番号をそろえる

    ちがいます。答えは「トーンをそろえる」。トーンをそろえると、色が違っても全体の雰囲気がまとまります。

    すべて原色にする

    ちがいます。答えは「トーンをそろえる」。トーンをそろえると、色が違っても全体の雰囲気がまとまります。

よくある質問

PCCS とは何ですか?

日本色彩研究所が作った色の体系です。色相とトーン(色の調子)の組み合わせで色を整理し、配色を考えやすくしています。

PCCS のトーンはいくつありますか?

有彩色を12のトーンに分けています。これに無彩色が加わります。

PCCS とマンセル表色系の違いは?

マンセル表色系は色を正確に表すこと、PCCS は配色を考えやすくすることを重視しています。PCCS にはトーンという考え方があります。

関連する言葉

参考