加法混色と減法混色とは
読み:かほうこんしょくとげんぽうこんしょく英語:Additive and subtractive color mixing
更新日:2026年10月31日
ひとことで
加法混色と減法混色とは、色を混ぜる2つのしくみのことで、光を重ねる加法混色は混ぜるほど明るく、インクを重ねる減法混色は混ぜるほど暗くなります。
ひとに説明するなら
「色の混ぜ方には2つある。光を足していく加法混色と、インクで光を引いていく減法混色。画面は足し算、印刷は引き算だと思えばいい」
たとえるなら
加法混色は、暗い舞台にスポットライトを1本ずつ足していくようなものです。減法混色は、白い光の前に色つきのフィルムを1枚ずつ重ねていくようなものです。
加法混色(光を足す)
加法混色は、光そのものを重ねて色をつくるしくみです。何もない状態は真っ暗で、光を足すほど明るくなります。
赤と緑の光を重ねると黄色、緑と青ではシアン、青と赤ではマゼンタになります。3つすべてを同じ強さで重ねると、白になります。スマホやパソコンの画面は、この加法混色で色を出しています。
R 200 / G 120 / B 60 → #C8783C
減法混色(光を引く)
減法混色は、インクや絵の具が光の一部を吸収することで色をつくるしくみです。白い紙はすべての光を返していて、そこにインクをのせると、インクが吸収した分だけ光が引かれます。
シアンとマゼンタを重ねると青、マゼンタとイエローでは赤、イエローとシアンでは緑になります。3つを重ねると、理屈の上では黒になりますが、実際のインクでは濁った暗い色にとどまります。印刷で黒(K)のインクを別に使うのはこのためです。
C 30% / M 60% / Y 20% / K 0% → #B266CC
2つを並べてみる
| 組み合わせ | 加法混色(光) | 減法混色(インク) |
|---|---|---|
| ふたつを混ぜると | 赤+緑=黄 | シアン+マゼンタ=青 |
| 3つを混ぜると | 白 | 黒に近い暗い色 |
| 何もない状態 | 黒(光がない) | 白(紙の色) |
| 主な使い道 | 画面 | 印刷、絵の具 |
もうひとつの混ざり方
細かい点を並べたときに、離れて見ると色が混ざって見える現象もあります。印刷物をルーペで見ると、小さなインクの点が並んでいるのが分かります。点そのものは混ざっていなくても、目の中で混ざって見えるのです。これは並置混色と呼ばれ、点描の絵画にも使われてきた見え方です。
よくある勘違い
勘違い黄色と青を混ぜると、光でも絵の具でも緑になる
ほんとうは絵の具なら緑に近づきますが、黄色と青の光を重ねると、白に近い明るい色になります。混ぜ方で結果が変わります。
勘違いシアン・マゼンタ・イエローを重ねれば、真っ黒になる
ほんとうは実際のインクでは濁った暗い色にとどまります。そのため印刷では黒のインクを加えます。
COLOR JOURNEY で使うには
COLOR JOURNEY のパレットは、画面で見ることを前提にした色(光の色)です。チラシやポスターに使うときはインクの色に置き換わるので、仕上がりを確かめてから刷るのがおすすめです。
Illustrator や Photoshop で使えるスウォッチ(.ase)も用意しています。印刷用のデータをつくるときの出発点にしてください。
参考になるパレット
クイズ
加法混色で、赤と緑の光を重ねると何色になる?
黄
正解です。答えは「黄」。光を足すと明るくなり、赤と緑の光は黄色になります。
茶
ちがいます。答えは「黄」。光を足すと明るくなり、赤と緑の光は黄色になります。
青
ちがいます。答えは「黄」。光を足すと明るくなり、赤と緑の光は黄色になります。
印刷で、黒のインク(K)を別に使う理由は?
3色を重ねても真っ黒にならないから
正解です。答えは「3色を重ねても真っ黒にならないから」。実際のインクの3色では、濁った暗い色にしかなりません。
黒は三原色のひとつだから
ちがいます。答えは「3色を重ねても真っ黒にならないから」。実際のインクの3色では、濁った暗い色にしかなりません。
紙の白を消すため
ちがいます。答えは「3色を重ねても真っ黒にならないから」。実際のインクの3色では、濁った暗い色にしかなりません。
よくある質問
加法混色と減法混色の違いは何ですか?
加法混色は光を重ねる混ぜ方で、混ぜるほど明るくなります。減法混色はインクを重ねる混ぜ方で、混ぜるほど暗くなります。
画面はどちらの混色ですか?
加法混色です。赤・緑・青の光の強さを変えて、色をつくっています。
並置混色とは何ですか?
細かい色の点を並べたとき、離れて見ると目の中で色が混ざって見える現象です。印刷の点や点描画で使われています。








